Technical Ability
メンテックの技術力
仕事を知る確かな技術力と信頼の証
メンテックの技術は、業界や社会への貢献度の高さが評価されています。
Patents
特許数
国内
26件
海外
147件
2025年4月時点での件数
Award
アワード
1995
紙パルプ技術協会
佐々木賞
2020
紙パルプ技術協会
佐々木賞
2013
静岡県からの
表彰
2023
東京商工会議所
千代田支部
会長賞
- 紙パルプ技術協会 佐々木賞
-
紙パルプに関する技術開発、研究開発に顕著な成果を上げ、紙パルプ技術の進歩発展に大きく寄与し、紙パルプ業界に貢献のあった企業または個人を表彰する、業界では名誉のある賞。
紙のリサイクルの課題解決を目指す3つの技術
汚れ防止効果を追求した薬品開発
製紙現場で最も厳しい課題のひとつが「汚れ」。メンテックは、特殊なシリコーンオイルや乳化処方により、ごくわずかな量でも圧倒的な防汚効果を実現する技術を開発しました。さらに、紙の品種や工程によって、汚れの種類や周囲環境(温度・水分)が異なるため、効果メカニズムに応じてポリマー・界面活性剤・有機酸・キレート剤など幅広い素材を活用。FDA・REACHにも準拠し、環境への配慮と持続可能なものづくりを両立しています。
薬品効果を最大化するスプレー装置開発
抄紙機のラインのスピードは時速60km。温度130℃・湿度100%の環境で運転されます。この過酷な環境でも、ごく少量の薬品で最大の効率を発揮するよう、メンテックは独自のエアカーテンやスプレーノズルを開発。さらに、製紙工程ごとの周辺環境や薬品組成に最適化した装置を設計しています。
現場に根差したDX開発システム開発
開発に当たっては、操業現場に張り付き、課題について丁寧にヒアリングを行います。さらにベテラン作業者の動きを観察し、暗黙知や勘・コツのうち、数値化やシステム化が可能な要素を抽出。現場の安定操業と人材育成につながる仕組みを開発しています。
製品・プロジェクト紹介
薬品 × スプレー装置オンリーワンの技術も、環境にやさしい技術も
メンテックのオンリーワン技術DSP(Dryer Section Passivation)
乾燥工程の汚れを防ぐ、薬品×スプレー装置の組み合わせ技術。特殊オイルをベースにした薬品を最小量で均一散布し、安定した汚れ防止コーティングを形成します。紙品種・課題・運転条件に合わせ、適用位置/薬品種類/適用量/スプレー条件まで最適化して提案しています。
洗浄・防汚を融合した画期的な製品ファブリキーパー®
抄紙機に付着する汚れを高圧水で洗浄し、さらに直後に防汚コーティングを行う装置です。洗浄と防止を同時に実現することで、抄紙機を常にクリーンに維持。乾燥効率も向上し、省エネとCO₂削減にも貢献します。
多様な汚れに挑むWSP (Wet Section Passivation)
抄紙機の脱水工程に発生する汚れを洗浄・防止する、薬品とスプレー装置の複合技術。汚れの種類や適用部位に応じて界面活性剤・ポリマーなど素材を最適化します。また、独自のスプレー技術で薬品濃度を効率的にコントロール。脱水効率の向上により、省エネ・CO₂削減に貢献します。
ふわふわ・すべすべな紙を作るCYD (Creping &Yankee Dryer)
ティッシュやトイレットペーパーは、独特な柔らかさや風合いを出すために「Crepe(クレープ)」と呼ばれる細かなシワを付与します。CYDは乾燥工程で複数種類の薬品を組み合わせることで、クレープをコントロールする技術。操業安定と製品品質向上に貢献します。
薬品 × スプレー装置 × システムAIやディープラーニングで、現場の課題を解決
ベテランの知恵を未来へつなぐSmartPapyrus®(スマートパピルス)
AI・IoTを活用し、操業中のトラブルを未然に防ぐ次世代型の操業支援システムです。膨大な操業データを常時監視し、ベテラン作業者のノウハウを学習したAIが最適な対策をレコメンド。経験に依存してきた判断を共有知化し、若手への確実な伝承を実現します。製紙業界のDXを牽引する革新的なプロジェクトです。
工場まるごと見える化SmartChemical®(スマートケミカル)
工場に点在する製紙用薬品とメンテックのスプレー装置を一括してリアルタイム監視・管理するIoTシステムです。薬品使用量や装置の稼働状況を自動で「見える化」し、遠隔制御による最適運用を実現。現場作業の省力化と品質の安定化を両立し、働き方改革にも貢献します。
職人技を数字でカタチにSmartCrepe®(スマートクレープ)
ヤンキーコーティングの状態を「見える化」し、独自のスプレー技術で自動制御を行う次世代技術。今までベテラン作業者の目視と経験に頼っていた工程を数値化。クレープ品質向上と安定操業を実現します。